「竹藪に攻め込んでイノシシがいなくなってから1年しかたっていません。しかし、1メートルを超える線を掘っていた父イノシシが、今は50センチほどの線しか掘れません。」

「父イノシシは、1年で思いきり年老いてしまったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それで、今年の冬は越せないだろうと思いました。」

「身の毛がよだつような陰の気を発する孟宗竹に触れてしまっては、年を越せるはずがありませんよね」と町会長。

「そう思っていたら、2週間後に、金モクセイの裏の苔に1メートルほどの線が掘られていたのです。」

「父イノシシは元気だったのですね」と町会長。

「僕は、父イノシシが、『長くは生きられない』と思ったのだと推定しました。」

「と言いますと?」と町会長。

「イノシシは生物学的進化が人間より遅れているので、経絡によって体力の低下が進むのが速いのです。」

「と言いますと?」と町会長。

「2週間後には、体力の衰えを感じ始めていたのだと思います。」

「と言いますと?」と町会長。

「父イノシシは、先が長くないことを感じて、最後の意地を見せたのだと思います。」

「父イノシシは、意地を見せるために力の限り、限界的に頑張って1メートルも線を掘ったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ところで、父イノシシは、どこから侵入したのですか」と町会長。

「物置と蔵の間に1メートルくらいの幅の通路があるのですが、通路から出たところにイノシシの堀跡がありました。」

「孟宗竹を設置しておかなかったのですか」と町会長。

「5本並べて置いたのですが、竹の長さが1メートルほどなので、陰のパワーが低いのだと思います。」

「孟宗竹が短いと陰のパワーが低くなるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕は色々なパワーグッズを作って来たので、同じ構造のパワーグッズでも、大きくすればパワーがあがることは研究済みです。」

「なるほど。しかし、物置と蔵の間が1メートルくらいでは、それより長い竹は置けませんね」と町会長。

2021/11/11

<水道後記60>
結局、『30メートル巻のポリエチレン2層管を2巻買って、TBCの接続用のブロンズ継手で接続するしかない』という結論に達した。そして、内径13mmの塩ビ管との接続だけにSKXの継手を使うことにした。また、複合継手は最大のリスク要素になるので、継手の数を減らすしかないとも思った。

なぜ、強化に成功したSKXの継手をメインに使わないかというと、強化に成功したSKXの継手がTBCの継手より強力であるということを実験で確かめる方法がなかったことと、TBCの継手が地震が起きることを想定して作られているのに対し、SKXの継手は『可とう性』を目的として作られた継手であることだった。<続く>

2024/10/28